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©手塚一郎
ペーパー・アドベンチャー・コーナー
ケンヅョウコウヅの館
by 雲石斎 鞭浄
S
T
O
R
Y
日本中から名菓「ハギノシキ」が消え
た! どうやら魔人ケンヅョウコウヅが
全てのハギノシキを奪い去り,さらには
製法を知る職人たちまでさらっていった
らしい。あなたの使命は,職人たちの救
出と,魔人ケンヅョウコウヅの説諭(あ
るいは追捕,討滅)にある。
★ ★
遊
び
か
た
1~100の行番号があります。それぞれ
今のあなたのようすが書いてあります。
なかには,二つ三つ,今考えられる行動
が書いてあるものもあります。それを,
あなたの考えで選び「
」のマークの行
番号へ行きます。
それをくりかえし,最後は「HAPPY EN
D」に行けば終わりです。注意:GAME OV
ERになったらはじめからやり直してくだ
さい。また,関係のない番号は見ないで
ください。あなた自身がつまらない思い
をするだけですから。
-GAME START-
1
包装紙の裏に描かれた地図を片手に,魔人の館にたどりついたあなたを,青い扉と赤い扉,緑の小窓が待ち受けていた。
青い扉を開ける
5
赤い扉を開ける
12
緑の小窓を開ける
51
2
扉は外から施錠されている。寒さで薄れゆく意識のなか,魔人の笑い声(とゲップの音)だけがいつまでも聞こえていた。
-GAME OVER-
3
あなたは失意のうちに,魔人の館を退いた。優れた職人を失った日本では,その後数十年にわたって,劣悪なハギノシキの模造品だけが市場にあふれていたという。
-THE END-
4
銅像の首のあたりから,低くしわがれた声が聞こえてきた。「お急ぎの方は,消毒槽へ入る前に,ヒモをお引きください」
さらに小銭を置いてみる
83
玄関へ戻る
1
5
ノブに手を触れると,扉は音もなく内側へと開いた。どうやら自動ドアのようだ。
奥へ進む
9
しばし待つ
18
6
扉は衝撃で壊れてしまったようだ。じわじわと生き物のように修復が進んでいる。あなたは素早く扉の奥へと進んだ。
23
7
「おお,この際,なんでも良いぞ」機嫌の良くなった小鬼は,それで尻を拭きながら雑談を始めた。「なかなかの手練れに見えるが,方形四角拳を学びに来たのか?」
ああそうだ
24
実はハギノシキを探している
88
何も答えずに立ち去る
50
8
目立たない場所にヒモがある。そばには「お急ぎの方はお引きください」と書かれている。
とりあえず引いてみる
31
考え直す
16
9
バタンッ! 急に扉が閉まって,あなたは強く顔面をぶつけてしまった。鼻からの出血が止まらない。
28
10
意識がほとんどないはずの魔人は,それでもあなたの背後をとっていた。読み間違えたのか? それとも隙が大きすぎたのか?
17
11
「いいだろう,その冷蔵室から持ち帰るがいい」促されるまま,あなたは薄暗い部屋に入った。そこにあったのは,空き箱の山……。しまったダマされた!
2
12
ドアノブを引いても押しても,扉は壁に描かれた絵のようにびくともしなかった。鍵か呪文が必要なようだ。
もっとよく調べる
20
あきらめる
1
13
「ないのか……なら普通の紙でも良いのだが」ひどく落胆した表情で小鬼はつぶやいた。
持っている地図を差し出す
7
いっそ小鬼ごと流してしまう
68
14
あなたは天井すれすれまで跳躍した。上から見下ろすと,魔人はまるで箱詰めされたように角張った構えであることに気づく。
44
15
皿まで伸ばした指先が,思うように動かせない。あなたの不届きな手は,騎士によって切り落とされてしまっていたのだ。あわてて拾おうと逆の手を伸ばすと,それも切られてしまった。
-GAME OVER-
16
よし,考え直したぞ!
8
17
背骨に4×4=16発の拳が撃ち放たれ,あなたは絶命した。
-GAME OVER-
18
バタンッ! 急に扉が閉まって,あなたの鼻先すれすれまで扉が迫っていた。危ないところだった。
6
19
かべのなかにいる
50
20
赤い扉には,魔人語で「2」を意味する数字が書かれている。
1
21
なんと,ぜんぜん熱くない! どうやらこれは,腐ったミートソースだったようだ。ガスが発生しているのが泡立って見えたのか。
36
22
「そ,そうだな,ホトトギスの落し紙を寄越せば,まあ許してやらんこともない」あなたはホトトギスの落し紙を,どこかで手に入れているだろうか?
すでに持っていれば
84
手持ちがなけば
13
23
行く手を塞ぐようにして,赤い液体が満たされたプールがある。ぼこぼこと煙をあげて泡立つ液体は,硫化水素の匂いから察するに,煮えたぎる溶岩に間違いない。
そのまま踏み込んでいく
21
なにか仕掛けがないか周辺をみまわす
8
24
「あの奇妙で四角い構えばかりに目を奪われがちだが,足捌きもまた四角なのだ。よく注意して観察するがいい」これはよいことを聞いたぞ。
50
25
「そうだ,歩く巨木が,仲間に助けを求めるときに出す匂いだ」あなたにそれを思い出させたのは,いつの間にか目の前にそそり立っていた大木だった。
61
26
しばらく続いていた薄暗い道が終わりを告げ,北側が明るくなっている。そろそろ出口だろうか。
北へ
91
東へ
67
27
廊下の突き当たりの扉を開けると,そこは執務室のようだった。大きな机で職務中の男が,あなたに気がついた。「失礼な!」
武器を探す
32
にこやかに握手の手をさしのべる
98
28
血の臭いをかぎつけて,影のように真っ黒な獣が何匹も現れた。武器も呪文も持っていないあなたは,ただ呆然と食い殺されるしかなかった。
-GAME OVER-
29
「ゆべし!」またもや先の先をとったようだ。カウンターがヒットして,魔人はフラフラになっている。
東側に回り込んで攻撃
78
北側にすれ違いざま超必殺技
10
30
ちゃんと地図,書いてる? ドツボにはまって,迷宮のネズミが泡くってキュウ状態だね。
最初からやり直す
1
頑張って続ける
67
31
ゴゴゴゴ……。腹の底に響く音がしたが,それだけだった。
33
32
怒りを露わにしているのは,なんと魔人ケンヅョウコウヅだった。あなたはとっさに,そばにあったサルの置物を手に取った。さあ,戦いだ!
44
33
行く手を塞ぐようにして,赤い液体が満たされたプールがある。ぼこぼこと煙をあげて泡立つ液体は,硫化水素の匂いから察するに,煮えたぎる溶岩に間違いない。
そのまま踏み込んでいく
39
なにか仕掛けがないか周辺をみまわす
8
34
天井がやたら広い場所に出た。
北へ
26
西へ
41
東へ
67
35
体育座りをして俯いていたら,腰が痛くなってきた。
46
36
腐汁の向こう岸には,迷宮が広がっていた。
北へ進む
41
東へ向かう
52
37
便ふたを上げると,便器の中に,巨大な碧玉が置かれていた。排水溝をふさぐほど大きい。
碧玉を盗む
46
ウンコだけして戻る
60
38
あなたは魔人の部下たちにあっけなく捕まり,今夜の夕食にされてしまった。
-GAME OVER-
39
なんと,ぜんぜん熱くない! どうやらこれは,腐ったミートソースだったようだ。ガスが発生しているのが泡立って見えたのか。
54
40
あなたは,トイレの魔物の言葉を思い出し,計算をしてみた。すると,頭に浮かんだ答えが鍵となって扉が開いた。
50
41
自然石をくりぬいた洞窟は,道がぐねぐね曲がっており,正確な方向がわかりにくい。
北へ進む
45
西へぶらぶら
47
東へ行ってみる
34
南へ進む
36
42
先客として,金色の眼をした小鬼がいた。「な,なんだ貴様,いくらワシが小さいからといって,同時は無理だぞ!」
素直に謝る
22
ヒモを引く
68
43
「業者用のトイレなら,赤い扉のほうだ。扉の数字と,20を乗算した場所に行け」これは良いことを聞いた。
さっそく入口に戻ろう
1
乗算とは何のことか聞く
99
44
魔人は武術を心得があるらしい。素手で対峙しながら,余裕の態度を見せている。
西側に回り込みながら攻撃
53
いきなりタックルをかける
86
その場で高くジャンプ
14
45
光を発する地衣類が,うっすらと壁面を照らし出している。
北へ進む
55
南へ進む
41
46
ここは出入り業者専用のトイレ区画だ。様々なトイレが設置されている。
和式便所に入る
65
洋式トイレに赴く
56
中国式厠所を利用する
58
心の壁に引きこもる
35
47
自然石をくりぬいた洞窟は,道がぐねぐね曲がっており,正確な方向がわかりにくい。
北へ進む
45
西へぶらぶら
41
東へ行ってみる
41
南へ進む
36
48
ぷひっ。しまった,打ち止めだ。さっき固形燃料を投棄していたことを思い出した。
17
49
まるでハンバーグだ! あなたは,真っ赤に燃える扉に焼き潰されてしまったのだ。
-GAME OVER-
50
ここは出入り業者専用のトイレ区画だ。様々なトイレが設置されている。
和式便所に入る
62
洋式トイレに赴く
37
中国式厠所を利用する
42
心の壁に引きこもる
19
51
窓の向こうには,首なし騎士の銅像が置かれていた。手前の台座には,硬貨が入った皿がある。
何枚か拝借する
15
小銭を皿に置く
4
52
ここには,何もない。しばらく前までは荷物が置いてあったらしく,木箱を引きずったような跡があるだけだ。
西へ
41
地面の擦過跡を調べる
92
53
「うべし!」得物を振り下ろしたとたん,歩を進めた魔人が,タイミング良くそれを喰らった。
北側に回り込んで攻撃
29
東側に退いて足払い
97
54
プールを超えると,そこはトイレだった。中央に不思議な照明があり,周辺に溝が掘られている。臭い。
個室の扉をノックする
71
札を観察する
89
館の入口まで戻る
1
55
あまり人が通らないのだろうか,通路はゴミが散乱している。
北へ進む
59
南へ進む
45
56
便ふたを上げてみたが,水がたまっているだけだ。
先ほど手に取った碧玉をしまう
50
ウンコだけして戻る
46
57
「しつこいんだよ,おまぇわ!」小窓が開かれて,真っ赤な形相の怪物が,怒鳴りつけてきた。
43
58
来客が残した落書きを発見した。「己の足運びを過信する武術家は,カウンターに対処できない」
46
59
ここは行き止まりになっている
石壁を調べる
69
南へ戻る
47
60
ここは出入り業者専用のトイレ区画だ。様々なトイレが設置されている。
和式便所に入る
76
洋式トイレに赴く
37
中国式厠所を利用する
42
心の壁に引きこもる
19
61
あなたは巨木に連れ去られ,迷宮の肥料にされてしまった!
-GAME OVER-
62
杉板で作られた扉はびくともせず,中に入れそうにない。やむなく引き返すことにした。
50
63
「セッカクデャカリャヲレワアカノトヴィラヲエラヴジェ」赤い扉の前で老翁の言葉を思い出したあなたは,いつしか意味不明な言葉をつぶやいていた。
74
64
扉を叩くと,なにかが蠢く気配がある。しかし,返事はない。
ノックする
75
札を観察する
89
館の入口まで戻る
1
65
扉を開けると,中は真っ暗だ。
手探りで前に進む
72
引き返す
46
66
「きりせんしょ!」どうと重々しい音を立てて,魔人は倒れた。あなたは勝ったのだ。
79
67
行き止まりだ。いつになったら,出口にたどりつくのだろう。
永久にたどり着かない気がする
30
西へ
34
68
「この件は,思い切って水に流して」ジャーゴボゴボ……。小鬼は,勢いよくあふれ出た水に流されて,その姿を便器の中に消した。放っておけば,そのうち這い出してくるだろう。
50
69
「迷子ボタン」と書かれた札があるが,ボタンは見あたらない。
札を押してみる
73
南へ戻る
47
70
松明に細かな木片を投げ込むと,ぱちぱちと燃えて,かぎ覚えのある匂いが広がった。これはたしか……。
25
71
コンコン。扉を叩くと,なにかが蠢く気配がある。しかし,返事はない。
ノックする
77
札を観察する
89
館の入口まで戻る
1
72
どっぽーん! 底知れぬ穴に,あなたは落ち込んでしまった。壁はぬるぬるで昇れそうにない。
81
73
とたんに赤ん坊の泣くような警報音が響いた。「迷子だ,迷子だ」「どこのマヌケだ,ぼてくりこかせー」衛兵達の駆けつける声が近づいてくる。
38
74
扉は赤く輝きを放ちはじめた。どうやら赤熱しているようだ。それはゆっくりと内側から開かれていき……もといあなたに向かって倒れてきた。
49
75
コンコンコン。何かが息をひそめているようだ。
ノックする
57
札を観察する
89
館の入口まで戻る
1
76
扉を開けると,便器ひとつなかった。煌々と照らし出された杉板の廊下が続いている。
27
77
コンコン。何かが息をひそめているようだ。
ノックする
64
札を観察する
89
館の入口まで戻る
1
78
「こぼし!」おもしろいほど攻撃が当たる。画一的な魔人の動きが,もはや手に取るようにわかる。
南側に回り込んでとどめ
66
その場で渾身の大放屁
48
79
いや,まだだ! 破れた魔人の腹から,大量のハギノシキが這い出し現れた。さては,これが魔人の正体か!?
食べ尽くして抵抗する
85
様子を見る
93
80
魔人の長い迷宮を抜けるとトイレであった。目の前が白くなった。中央に不思議な油が燃えて,部屋中を太陽のように照らしていた。
82
81
あなたの冒険は終わった。あなたの死体がほどよく腐った頃に,くみ取り人夫がやってくることだろう。
-GAME OVER-
82
円形の部屋には,異臭のする溝が掘られている。最奥に一つだけ扉があり,赤い札がかけられている。
ノックする
71
札を観察する
89
館の入口まで戻る
1
83
「迷いそうなときは地図を描きましょう。迷ってからでも遅くはありません」ありがたいガイダンスを聞いて,あなたは玄関へと戻った。
1
84
「この大嘘つきめ,そのようなアイテムは,この世界に存在せぬわ! 貴様にこのもてあましたアンコを塗りたくってやろう」あなたは大あわてで,その場を逃げ出した。
50
85
キーキーうなるハギノシキを,あなたは果敢に拾っては食べ,拾っては食べつくした。ふぅ,恐ろしい敵だったが,今は濃いお茶の方が一杯怖い。
90
86
よどみのない歩法で,魔人はあなたの視線から消えた。
17
87
コンコン。扉を叩くと,なにかが蠢く気配がある。しかし,返事はない。
ノックする
74
札を観察する
89
館の入口まで戻る
1
88
「うーん,あらかた皆で在庫は喰っちまったからなあ。捕まえた人間どもも反抗的だったから,もう殺されてるんじゃないか?」それは困る。あなたは,作戦の失敗を予感しつつ,50へと戻った。
50
89
「執務中」と書かれている。
82
90
見事,敵の脅威を退けたあなたは,とらわれの職人達を探した。だが,隣接する部屋や工場のどこにも姿は見つからなかった。
3
91
迷宮を抜けつつあるようだ。しかし明るさが強まるにつれ,北側から嫌な匂いが漂ってきた。
それでも北へ進む
80
東へ
67
南へ退く
34
92
木箱を引きずったような……いや,これは生木の破片?
破片を壁の松明で燃やす
70
気にしない
52
93
どうやらそのハギノシキたちは,魔人に姿を変えられた職人たちらしかった。協力を拒んだために,姿を変えられて,食べられてしまったのだ。
96
94
「また赤い扉の前に立ったら,そこで見つけた数字に61を足した場所へ行くんだな(ボソっ)。勝手に呪文が口に出て,道が開ける(ボソっ)」
1
95
「彼らは,仕事をしなかったので,始末した」なんということを。
ハギノシキの在庫を返してもらう
11
サルの置物を武器に戦う
44
96
魔人が倒されたことにより,やがて職人たちは元の姿を取り戻した。奪われた在庫はほとんど喰いつい尽くされていたが,これからまた作り直せば良い。
100
97
足を差し出した方向に魔人はいなかった。まったく見当違いの方向に移動していたのだ。敵は背後にいた。
17
98
お互いに挨拶を交わし,素性を名乗る。やはりその男は,魔人ケンヅョウコウヅだった。
職人を帰すように説得する
95
そばにあるサルの置物を武器に戦う
44
99
「かけ算も知らんのか!」なるほど,これはまた良いことを聞いた。さっそく入口に戻ろう。
1
100
おめでとう! あなたは最善の成果を手に入れた。凱旋後,都の守備隊長に抜擢され西の塔を与えられたあなたは,「萩の月・西塔」と呼ばれ,末永く人々の崇敬を受けるのであった。
-HAPPY END-
●投稿まってまーす
本コーナーへの読者のみなさんからの投稿をお待ちしています。ていさい,行数などは本記事を参考にして,原稿用紙になるべく横書きで書いて,お送りください。
内容は未発表で,オリジナルのものに限ります。もし,制作にあたって参考にしたものがあれば,必ず書きそえてください。
また,全体のあらすじやフローチャート,正しい行きかたの順序も必ず書きそえてください。
あて先:〒141 東京都品川区東五反田1-11-15 電波新聞社出版部 マイコンBASICマガジン編集部 SUPER soft コーナー「ペーパー・アドベンチャー」係
※募集は18年前に終了しています!送らないでください!
参考:
・マイコンBASICマガジン85年9月号(写真)
277
276
2008/11/19公開 11/23版