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見城こうじ

けんじょうこうじ

見城こうじ
けんじょうこうじ
 手塚一郎氏と作った同人誌「BGM」を編集部に送った事がきっかけでライターに。アーケード・ゲームを担当。アイデア重視のキャラクターゲームを好み、特にナムコとタイトーのゲームが好き。萩の月が好物。
   90年にチャレハイ等の担当をはずれ、ナムコへ入社。『コズモギャング・ザ・パズル』などを制作後、ノイズhttp://www.noise-games.com/を設立し、『カスタムロボ』シリーズを開発している。また、その傍らベーマガで「アーケード・ゲーム・グラフィティ」を執筆していたらしい。すべてにおいてパーフェクトな左利き(88.7p319)。「見城こうじ」はペンネーム。

見城こうじの空想ゲーム学
魔中年見城
まちゅうねんけんじょう
 89年1月号の闘技場に掲載された、一連の見城中年ネタのおおもとになったネタのこと。荒木飛呂彦のマンガ『魔少年ビーティ』のパロディ。山下氏は、このハガキで3日間笑いつづけたと言われている。以下は、当時掲載された中年ネタの完全抜粋。
  • ああ!見城様!見城様が萩の月をもったままウツロな目でいってるぞーっ!!  見城「おれが…中…年!?青年の俺が中年…ちがうっつーの…」  山下「無理もあるまい……彼の数十年にわたるオールドゲームファンの「誇り」と「食い意地」が「中年」の一言によって今一瞬にしてくずれさったのだから!(89.2)
  • (前略)…それはいいとしよう!おれはそいつが(闘技場の)ボツハガキを自分のコーナー(VGG)に載せたり,萩の月が好物というのでどんなにイキで若々しい男だろう……と思ってベーマガを読んだ だが!彼が「中年」だとわかってガッカリしたよ!!(89.2)
  • 失礼なっ! ベーマガ読者に思われているほど長い人生は送っていない!(89.3)
  • 『捜しものならタウンページ』 加山さん,私の「若さ」捜して下さい(c)見城 (89.4)
  • 『魔中年がくる!』 うらみはらさでおくべきか! 今度,人のことを「中年」と呼ぶときは相手をよく選ぶんだね(89.4)

見城氏が中年扱いを受けたのは、当時レスアベに掲載された見城氏の顔写真が、かなり老け顔に見えたためだと思われる。
萩の月
はぎのつき
1 仙台銘菓。販売元は株式会社菓匠三全。バラ売りで1個120円。類似品が多いことでも知られる。見城こうじ氏の好物で、読者の闘技場で何度もネタにされた(88.8)(88.9)(88.12)(89.2)(89.3)。しかし、これだけ萩の月の宣伝をしているのに開発元の三全社からは折詰めの一つもこな(89.3p331)かったとか。
2 投稿プログラムのタイトル。仙台銘菓・萩の月を操作し、自分の萩の月を相手の萩の月に上から当てて相手をふっ飛ばして画面端のトゲに当てて(89.4p124)ダメージを与えるという、対戦アクション・ゲーム。よく考えるとかなり異様な設定のゲームだが、いくつかの機種・言語に移植されている。
対戦アクション「萩の月」掲載号
機種タイトル
894MSX萩の月PART I -WHICH IS GREAT?-
903X1移植版萩の月
9912サターン萩の月

3 88年7月号に掲載されたM5用投稿プログラムのこと。高い位置から飛び降りて「萩の月」の類似品を押しつぶしていくアクションゲーム。フィールドの立体表現が評価されていたが、こちらは他機種に移植されていないようだ。タイトルは「萩の月」ではなく「はぎの月」になっている。
失礼なっ!
しつれいなっ!
 見城こうじ氏がNHKの「YOU」という番組に出演した際に、「ビデオゲームなんてやっても何の見返りもないんじゃないですか?」という一般雑誌記者に対して、叫んだとされるセリフ。見城氏の口癖。
(使用例)
 「ビデオゲームグラフティはもうでないのではないか?」
 「失礼な! 絶対出す! あれはぼくのライフワークだ!」  (90.10p268) 
ビデオゲーム・グラフィティ
びでおげーむ・ぐらふぃてぃ
 ビデオゲーム(アーケード・ゲーム)について幅広く取り扱ったコーナー。86.8開始。89.6終了。タイトルの上に「読者参加企画!」と書かれているだけあって、読者からの投稿ハガキが軸。担当は見城こうじ
 連載初期は、オールドゲームがプレイできる店を全国の読者が報告する企画が主。後期は、「読ホン」形式でビデオゲームへの意見や要望を掲載した。他に、いままでに発売されたゲームをすべて対象とした「リストアップ・クイズ」や、次に登場するセガの体感ゲームを予想する「セガ体感第9弾予想」、『ペンゴ』のルールを利用したパズル「詰めペンゴ」などのコーナー内コーナーがあり、人気を博した。略称VGG。
リストアップ・クイズ
りすとあっぷ・くいず
 ビデオゲーム・グラフィティのコーナーの一つ。「○○が登場するゲームをすべて挙げよ」といった形式のクイズ。過去に発売されたアーケードゲームのすべてを対象としているために、難度が非常に高い。出題者が知らなかった回答が出てきて、正解が変わってしまうこともあった。
セガ体感第9弾予想
せがたいかんだい9だんよそう
 ビデオゲーム・グラフィティのコーナーの一つ。次に登場するセガの体感ゲームを予想する。
 はじめは第9弾を募集していたが、セガから正式に第9弾が発表されてからは、タイトルを「セガ体感第10弾予想」と変えた。
 連載開始当初はいたってまじめに体感ゲームを予想していたが、回を重ねるごとに人の動きがおかしいものや、馬鹿馬鹿しいものを題材としたものが増えてきて、いつのまにかお笑いコーナーと化してしまう。おかげで2年後、「新・読者の闘技場」の部門のひとつになる。
詰めペンゴ
つめぺんご
 ビデオゲーム・グラフィティのコーナーの一つ。『ペンゴ』のルールを利用したパズル。
激論!ビデオゲーム
げきろん!びでおげーむ
 ビデオゲームについて様々な角度から分析し、深く掘り下げて行く。89.7連載開始。全12回。見城氏のゲームに対する考えが凝縮されている。
「激論!ビデオゲーム」各回の掲載内容
サブタイトル内容
89071インベーダー前史ビデオゲームが登場した73年からインベーダー登場の78年まで,5年間の歴史
89082ジャンプ・ゲーム考ジャンプゲーム全般についてと,「ジャンプ」というアイデアそのものについて
89093永久プレイ防止策永久プレイを防ぐための6つの策と,それが必要のないゲームについて
89104スクロール・システムスクロールを3つに分類しその特性を見る。スクロールと乱数の組み合わせ案。
89115激論! V.S.MTJ(前編)MTJ氏との対談。顔が出ているゲームがヒットする/業務用ゲームの長所
89126激論! V.S.MTJ(後編)対談続き。『ヴォルフォード』『サイバリオン』について/ゲームは芸術と言えるのか?
90017読者投稿特集最近のゲームについて
90028もどす?もどさない?ゲーム中ミスをして再スタートする時に,どこからスタートさせるかについて
90039複数同時プレイ・ゲーム複数プレイゲームにおけるスクロール・再スタート・無敵システムなどについて
900410エンドレス・ゲーム強制終了型にいたるまでの歴史的背景とエンドレスゲームがなくなっていく理由
900511スコアリングスコアリングの形骸化についてと,演出,ハイスコア競争について
900612思いでのゲームメーカー別に見城氏が好きなゲームを1つ列挙
ビデオゲーム・CLASSIC GUIDE
びでおげーむ・くらしっくがいど
 1万円前後で購入可能なお勧め基盤を紹介(90.4)する中古基盤情報コーナー。90.4連載開始。担当見城こうじ
   コーナーの最後にミス時の再スタート場所・コンティニュー(回数)・エンディングの有無など、こまかいデータを掲載。操作方法やゲームシステムの解説が丁寧だが、作品自体よりも開発会社に対する思い入れが長々と続く場合も。
 ページの半分下は、「ビデオゲーム中古基盤情報」が掲載されているため、ページ数は4ページあるが内容的には2ページ。
2008/01/29

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